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僕とオケヒ [OHB-8090]

全自動化とはまったく関係ありませんが、ここ20年くらいアレンジをするときは
定番のようにオーケストラヒットを使ってきました。もちろん曲によってですが,,,
これだけ使いまくるとすっかり自分の芸風となってしまっているのですが、そろそろ
卒業しようかなと。

思い出してみればアートオブノイズに憧れてサンプリングを始めた頃、BOSSのDE-200と
DR-55やDR-110のトリガーを使ってThe Carsの「Hello Again」からいただいたCMIの
オケヒを鳴らしていました。もう30年近く前になるのですねぇ…ハァ

1994年頃、ビーイング系のアーティストのツアーサポートをすることになり
再現できない音などは、マルチテープからサンプラーに移植するという
おおがかりな作業中に、エンジニアさんやディレクターさんからオケヒの秘密を聞いたり(笑)
門外不出ネタなのでこれは大変参考になりました。
(ちなみにこの時代、ハードディスクレコーダーは一般的に使われていなかった。
それ的なものはAKAIのDD-1000というMOを使ったレコーダーとかだったかな?)

その後、TWO-MIXというアーティストのレコーディングに関わり、オケヒ祭りが始まるわけで…
基本的には1音色ではなく、複数レイヤーして鳴らしています。
たかがオケヒ、されどオケヒで曲によってブレンドが全部違うし、1曲中の鳴らす場所によっても
違うので4、5種類使います。
この時、様々なメーカーやオリジナルの波形の組み合わせや処理を試しまくりました。

すっかりその後遺症が残ったまま気がつけば20数年なわけです。
自分としてはちょっとだけこだわりがあって、元の波形(ネタ)がバレてしまうのがイヤなのです。
「ゼロの使い魔」というアニメの主題歌をやりはじめる前あたりに、Max/MSPで
オーケストラヒット・ブレンダーなるものを作って、オリジナルのオケヒを使っていました。
自分専用だったのでユーザーインターフェイスは作らなかったのですが、今回配布にあたって
整理整頓してみました。各レイヤーの帯域をカット/ブーストすることでキャラクターを変え
ブレンドするという、なんのことはない単純な機能です。出来上がった音色はオーディオファイルに
書き出して、サンプラーなどにマッピングして使用します。

オーケストラヒットってズルくてダサい音色なので、年寄りは使いたがらない音色ですが、
若い人たちの曲を聴かせてもらっていると、まだまだ需要がありそうですし
実際にどんな機材を使ったらいいのか、よく質問されるので(笑)
アニソン系、アイドル系作っている方々、よろしければお試しください。

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OHB-8090(80~90's Orchestral Hit Blender)
Mac OSX対応 無料
OHB-8090 Download


Heartbeat City

Heartbeat City

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Elektra / Wea
  • 発売日: 1995/04/12
  • メディア: CD




誰がアート・オブ・ノイズを・・・(紙ジャケット仕様)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC
  • 発売日: 2008/10/29
  • メディア: CD




MOON

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  • アーティスト: 出口雅之,葉山たけし
  • 出版社/メーカー: ZAIN RECORDS
  • 発売日: 1994/09/28
  • メディア: CD




BPM 150 MAX

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 1996/11/21
  • メディア: CD



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